日本各地で,地域への関心を高めることを目的として開催されている「ご当地検定」。
このうち,昨年度に実施された「越中富山ふるさとチャレンジ」を受験してきました。
受験までの準備と,受験で得られたもの,そこから,ご当地検定の活用方法など,今後の可能性について考えてみました。
ご当地検定ブームは去った?
ご当地検定とは,地域の歴史や文化、その土地の有名な産物などに関する知識の理解度を判定する検定試験(日本大百科全書より)。
ご当地検定のブームは,2003年に始まった「博多っ子検定」(2005年で募集打ち切りとのこと。なお,現在も「福岡検定」はある。),2004年に始まった「京都・観光文化検定試験」が火付け役となったといわれています。
実施団体は主に各地の商工会議所ですが,その他にも様々な実施団体が開催しています。
(参考)
ご当地検定の森 http://www.1gotouchi.com/
日本商工会議所 ご当地検定情報 https://www.jcci.or.jp/kanko/kentei.html
ただ,ブーム以降,受験者の減少に伴って運営が難しくなり,ブーム当初から検定数は減少しているとのこと。
(参考)
ご当地検定,明暗分かれる ブーム去り5年で半減(日本経済新聞2014年7月3日) https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0300S_T00C14A7CR0000/
それでも,京都・観光文化検定試験や大阪検定など,最近でも受験者が多く人気の高い検定もあります。
(参考)
ご当地検定受検者ランキング【2016年度】
https://openmatome.net/matome/view.php?q=14968089033320
富山県のご当地検定,「越中富山ふるさとチャレンジ」にチャレンジしてみた!
色々な資格試験を趣味で受けていた私自身,ご当地検定としては初めての挑戦になります。
受験したのは,現在の勤務地である富山県のご当地検定,「越中富山ふるさとチャレンジ」。
(参考)
越中富山ふるさとチャレンジ http://www.ecchu-challenge.jp/
この検定は,一般の部,中級の部,上級の部(小学生以下はジュニアの部)があり,中級は①自然,②歴史・文化,③産業・観光,④ふるさと文学と芸能・スポーツのジャンルに分かれています。
合格基準点は8割(100問中80点)です。
この検定の面白いところは,一般の部と中級の部にはスタンプラリー制度があるところです。
スタンプラリー参加施設を廻って,スタンプを集めると,なんと最大20点が取れ,試験で60点を取れば合格するという制度です。
富山全域の多くの観光施設で,スタンプが置いてありますので,観光がてら,あちこちを巡りながらスタンプを集めました。
(ちなみに,一般の部と中級の部は併願できるのですが,その場合,それぞれに台紙を提出しなければならないため,スタンプは2個ずつ押して廻りました。)
私は参加できなかったのですが,体験型検定の部といって,雪の大谷や寺社巡りのバスツアーに参加するものもあります。
検定試験は11月に行われます。
上級の部以外は4択問題で,100問出題されます。
この試験の勉強には,実施団体が出版している本を読む,というのもありますが…
この本を読んだだけでは対応できない,時事ネタも出題されます。
時事ネタというのは,もちろん,ご当地富山の時事ネタ。
この検定の事務局がある,北日本新聞をはじめとするご当地の新聞で,富山の時事ネタを追いかけておく必要があります。
過去の試験問題も,インターネットで掲載されています。
(参考)
検定問題集 http://www.ecchu-challenge.jp/challenge/index.html
ご当地検定に合格したら,何ができる?どう使う?
「富山検定部」があるという不思議な職場にいたおかげで,時事ネタなども教えてもらいつつ,無事合格いたしました!
合格証と別に,合格認定カードがもらえます。
このカードを施設で提示すると,入館料や飲食料金の割引サービスが受けられるようです。
サービス対象施設も,県内の多くの観光施設があります!
(参考)
合格認定カードの特典について
http://www.ecchu-challenge.jp/pdf/tokuten.pdf
今回受験してみて,スタンプを集める過程で色々な施設を巡るので,主立った富山の観光地を見ることができたのが,地域に関心を持ってもらうという検定の目的にかなうと思えたところです。
他方,スタンプラリー用のスタンプは,外に置いていない施設もあるので,窓口で職員の方に聞く必要がある場合もあります。
参加施設側でも,もう少し,富山の検定の存在をアピールしても良いのかなと思いました。
「合格して,それで?」という質問に,うまく答えられないのが,ご当地検定の受検者が減少している要因の一つではないでしょうか。
逆にいえば,地域の魅力だけでなく,合格後,どのように活用することができるか,具体的にイメージできることも,人気のある検定の必須の要素だと思います。
ちなみに越中富山ふるさとチャレンジの成績優秀者は,富山ふるさとマスターという派遣事業の講師として派遣される可能性もあるようです。
ご当地検定は,自己紹介にも活用できるのではないでしょうか。
自分の出身地だけでなく,「自分は○○推し!」と,気に入った地域のご当地検定を受けて自慢するのも楽しいはず。
是非チャレンジあれ!