ろくろで陶芸って、一度はやってみたいなぁと思いませんか?
映画「ゴースト」のアレですよ、アレ。(ちょっと古いか)
もやっとステキなイメージだけ持って、友達と5人ではじめての陶芸(ろくろ)体験をしてきました。
…うっすらと思ってはいましたが、そう甘いもんじゃなかったですw
けっこう難しかった!
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<もくじ>
ものつくりの会
ものを作るのが好きな友達がおりまして。
仕事はIT系で、朝から晩までずーっとPC相手ですね。
その反動でしょうか、手を動かして何かをつくるのが趣味のようです。
なにかを作るって、集中もできますし、楽しいんですよね。
で、一番最初に思ったのが「ろくろ」です。
あれ、一度やってみたかったんですよ!
くるくる回る版の上に土を盛って、指先ですすーーーっと。
皿とかコップがあっという間にできちゃうやつです。
以前、5人で飲みに行った際に、ものつくりの話が盛り上がりまして、ぜひ行きましょう!と。
後日、友達がいろいろと探してくれて、陶芸教室にみんなで行くことになりました。
はじめての陶芸教室
都営浅草線の三田駅から、徒歩5分くらいでしょうか。
慶応大学側の出口に出て、駅前の飲み屋通りを通り抜け、静かな住宅地の一角に陶芸教室がありました。
緑色ののれんが目印です。(ちょっと分かりづらい場所にあります)
私一人で行くとどうせ道に迷うので、会社帰りに友達1名と合流して一緒に行きました。
「夏至」近くだったこともあり、18:30でもまだまだ明るいですね。
少し早めに到着したので、中に入るかどうか迷っていると、丁度、教室を予約してくれた友達が来ました。
3人でのれんをくぐると、先生が出迎えてくれました。美人さんです。
まずは、入口付近にあるロッカーに荷物を預けます。
そして、教室の中を見回すと、たくさんの陶芸品が!
まだ焼いていない状態のもので、どれもよくできてます。
ものつくり友達は、なぜかすでに緊張気味ですw
先生に写真を撮ってもいいか確認すると、「どうぞー」とのことでしたので、早速、教室の中を撮影させていただきました。
おおー、これが、ろくろ!
本日参加する5人分のろくろの上に土がセットされています。
はじめてみるろくろにテンションが上がりました。
ものつくり友達は、さらに緊張が強まったようですw
テーブルの上には、ろくろで作ったであろう皿やカップが所せましと並んでいます。
棚にもびっしり陶芸品が置かれています。
これはさすがに「ろくろ」ではなく「手ごね」でしょうねw
蓋つきの土鍋もあります。
と、ものつくり友達を見ると「…うまくできるか心配」とのこと。
なかなか思い入れがありますよ~w
まずは下準備、なにを作るか考えよう
先生から配られたエプロンを着ると、
「では、好きな席に座ってください~。その席で、用紙に記入をお願いします。」
各自、ろくろの前に座りました。
右側には、そこの席で誰がなにを作ったか分かるようにするための用紙がありました。
早速、情報を書き込みます。
見上げると天井付近に、湯呑、皿、おちょこなどなど、ろくろで作れる陶芸品の絵が貼ってあります。
先生がサンプルの載っているファイルを見せてくれましたので、用紙に記入しながら何を作るか考えます。
ちなみに焼き上がりの色は、白(ベージュ?)か黒を選べます。
オリジナルの絵付けをしたい場合は、別料金で焼きあがってからの作業になるとのことでした。
なにぶん初回で、まともにできるかどうかも怪しいので、今回は絵付け等はせず、スタンダードなプランで進めることにしました。
「では、ろくろをちょっと回してみましょう。」
右側の足元に踏み板とレバーがあります。
思い切って踏み込むと、ろくろがまわりはじめました。(レバーは速度調節だったかな?)
ろくろがまわっただけで、ひと騒ぎです。
先生が、ひと通り、ろくろの動かし方などの説明をしてくれたあと、
「ちょっと作ってみせますね!」
と、ものつくり友達の席に座りました。
ちなみに、他の席の土はきれいな形だったのに、ものつくり友達の席の土だけ盛ってあるだけの状態で、少し前、
「…ここに座らなきゃよかった。」
と、ちっちゃく愚痴っていたんですよw
じつは、ここは先生が実演してくれるための席でした。
先生がろくろを回し、説明をしながら一瞬で、きれいな形に土を整えてくれました。
しばらく、みんなで先生の手先をガン見しました。
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いよいよ「ろくろ」をまわす
そうこうしているうちに、遅れていた友達が1名到着です。
時間も押していましたので、4人そろったところで「ろくろ」開始です。
ひとつの土で2~3個くらいは作れるとのこと。
私はまずはスタンダードな湯呑をつくることにしました。
ろくろを回し始めたら、手にたっぷりと水を付けて土にまんべんなく水がつくようにします。
↓
真上からまっすぐに見て、片方の親指を土の真ん中に押し込みます。
すると、みるみるうちに土に穴が広がってきて、器っぽくなってくるんですよ!
指の角度とか力加減で、ちゃんとできるかが決まります。
↓
ある程度穴が開いたら、今度は器の高さと穴を広げる作業です。
手をきつねの形にして、親指と中指&薬指でつまむようにし、穴の底から同じ速度・同じ力加減でゆーっくりと
上にずらしていきます。
ふちまで来たら、すぐに手を離さず、しばらく手を止めて形を整えるのがポイントだそうです。
↓
上手くいくと、みるみるうちに湯呑っぽいものができてしまいますw
私は手が小さかったり、爪が伸びていたり、力加減が弱かったり、まぁいろいろな理由で、なんか小さい器になってしまいました。しかも、ふちですぐ手を離すなと言われたのに、すぐ離してしまったり…
「大丈夫ですよ~」
ふちがガタガタになってしまったので、すぐさま先生を呼び、形を整えてもらう始末です…
となりに座っていたものつくり友達に目を向けると、無言かつ真剣そのものです。
小鉢っぽいものができあがっています。
「そのつもりだったんですが、無理です!!」
でも、小鉢としての形は、とってもきれいです。
ホント、力加減の問題のようですね。
ものつくり友達と笑っている間に、私の湯呑は先生がきれいにしてくれました。
形が整ったところで、器の下部を糸でねじ切ります。
これは先生がやってくれました。
土から切り離された器は両手でVの字をつくって、はさんで持ち上げます。
というわけで、私のはじめてのろくろ作品は「湯呑」です。
湯呑の底の部分は、先生がきれいに削ってくれるそうで、見た目は問題なさそうです。
ずらっと並んでいた作品がみんなきれいに見えたのは、先生が整えてくれたからなんですよ、きっとw
そう思うと、ちょっと安心w
ちなみに、焼き上がりのサイズは、作ったものより10%小さくなるそうですので、イメージより大きめに作らないといけません。
みんな、それぞれ頑張りました!
どれを焼くか。
2つ目も湯呑をつくろうと思ったのですが、ふちの部分が上手くいかず、不格好になってしまいました…
そのあとも奮闘は続き、3つ目(最後)に小鉢を作りました。
そんなこんなで、あっという間に時間は過ぎ…
作った器の中から、焼くものを決めます。
器の重さで金額が変わってくるそうです。
私は、湯呑と小鉢の2つをそれぞて白・黒で焼くことにしました。
あとは、先生に預けると削り(器の下の部分)をして焼いてくれるそうです。
焼き上がりまでは、1ヵ月くらいかかるようです。
紙にどの器を焼くか簡単な絵と情報を書き込み、最後に会計をします。
この日の陶芸教室体験は、こんな感じで終了しました。
- 1.5時間くらい(遅刻者がいましたので…)
- 作ったもの:湯呑と湯呑(ボツ)と小鉢
- 基本体験費:3,500円+焼き代:湯呑(1,030円)、小鉢(1,500円)=6,030円
出来上がりがどうなるか楽しみです♪
外に出ると、すっかり夜になって、東京タワーが綺麗に見えました。
陶芸教室体験のまとめ
今回は、5人でお伺いしましたので部屋が貸切状態になりました。
みんなでワイワイ、時には無言でろくろをまわせて楽しかったです。
まだ焼き上がりを見ていないのですが、うまく出来るといいなぁと思います。
うづまこ陶芸教室・陶芸体験
電動ろくろコース
http://www.uzumakotougei.com/
1時間 3,500円(税込)+焼き代(器の重さによる)
追記:出来た、焼きあがりました!
1ヵ月ほど経って、出来上がったとの連絡が来ましたので、早速、受取りに行ってきました。
私の作品は2点です。
両方とも、わりと想像していた通りにちいさくなっていました。個人的には白(湯呑)より黒(小皿?)の方がよかったかな、と思います。
ちなみに、焼きあがって受け取った陶器は使い始める前にちょっとしたお手入れが必要なんだそうです。
包みの中に、お手入れ方法を書いた紙が入っていました。
焼きあがったばかりの陶器は、米のとぎ汁で煮るんですって。
これは「目止め」といって、器を長く使えるようにする作業だそうです。
陶器(土)の表面にでんぷん質をのせて目の粗い部分を埋めることで、汚れが染みにくくなるとのこと。
「目止め」の方法
- 米のとぎ汁を器がかぶるくらい入れます。
- 20分ほど弱火で煮沸します。
- 鍋ごと冷まし、器を洗って自然乾燥させます。
早速、湯呑と小皿を米のとぎ汁で煮込んで、乾かしました。
よし、これで完了!
ここまでやってやっと使えるようになるんですね。
今まで100円ショップで気軽に買ったりしていましたが、ちょっと陶器の器に対する見方が変わった気がします。
なかなか貴重な体験でした。
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