上野といえば、美術館、博物館、動物園、公園を散歩(春なら花見とか)、不忍池などを目的におでかけの方が多いのではないでしょうか。私は、ほぼ美術館&博物館の特別展が目当てです。陽気のいい時期は不忍池をぐるーっと1周散歩することもあります。なかでも国立科学博物館は常設展も楽しいですし、毎度、面白い特別展をやっていて楽しいです。
国立科学博物館に行ったついでに「上野に行ったついでに行こう!」と前々から思っていた老舗の「洋食 黒船亭」で、人気メニューのハヤシライスを食べてきましたので、博物館情報と一緒にご紹介します。
<もくじ>
上野「国立科学博物館」に行こう
「黒船亭」ご紹介の前に、私が良く足を運ぶ「国立科学博物館」についてご紹介したいと思います。私はこちらの博物館が大好きで「特別展」が開催されるとき、よく訪れます。
国立科学博物館とは?
国立科学博物館(こくりつかがくはくぶつかん、英称:National Museum of Nature and Science、略称:かはく、科博)は、独立行政法人国立科学博物館が運営する博物館施設。
出典:ウィキペディア
上野の「国立科学博物館」は、なんかもう色々と楽しい施設なのですが、オープンから91年目(※2017年時点)の歴史ある博物館でもあります。創立は1877年1月で、開館日は1931年11月2日です。
元は文部省「博物局」として設置された施設だそうで、創立以前からまぁ何度も名称変更されています。
文部省博物館(1872)→東京博物館(1875)→教育博物館(1877)(※ここで正式創立)
→東京教育博物館(1881)→東京博物館(1921)(※1875年と同じ名前w)
と、ここまで来たのですが、東京の老舗施設が必ずといっていいほど遭遇した大参事「関東大震災(1923)」で、建物・資料などのすべてを焼失してしまいます。
その後、紆余曲折を経て、1931年に「東京科学博物館」として再スタートしました。
現在の名称「国立科学博物館」になったのは、1949年のことです。
現在は、動物、植物、地学、人類、理工など400万点を超える収蔵品があり、毎年200万人以上の人が訪れる博物館となりました。
特別展
ここ最近、国立科学博物館で特に人気の高い特別展は「恐竜展」とつい先日まで開催されていた「深海展」ですかね。恐竜系は、わりと開催頻度も高く、子供に大人気です。また最近では、2013年に行った深海展の好評を受け「深海2017」が開催されました。「深海2017」は行ってきたのですが、こちらの特別展も親子連れが多く、大盛況でした。
その他にも、ナスカやインカなどの古代文明関連や人類進化関連の特別展など、さまざまな催し物が随時開催されています。
「古代アンデス文明展」
アンデス地域に人類が到達した先史時代から、16世紀にスペイン人が院か帝国を滅ぼすまでの約1万5,000年間に、多様な環境に応じて花開いた9つの文化を取り上げ、古代遺物や黄金の仮面、ミイラなど、総計約200点で紹介する企画展。
展覧会は以下の6章構成
序章「アンデスへの人類到達」
第1章「アンデスの神殿と宗教の始まり」(カラル文化)
第2章「複雑な社会の始まり」(チャビン文化)
第3章「さまざまな地方文化の始まり」(ナスカ文化/モチェ文化)
第4章「地域を超えた政治システムの始まり」(ティワナク文化/ワリ文化/シカン文化)
第5章「最後の帝国 ─ チムー王国とインカ帝国」(チムー文化/インカ帝国)
第6章「身体から見たアンデス文明」ティワナク遺跡からの出土品は、全て日本初公開となる。
展覧会は、国立科学博物館などで今までに開催されてきた「黄金の都 シカン発掘展」(1994年)、「世界遺産 ナスカ展」(2006年~)、「インカ帝国展」(2012年~)など、5つの展覧会で400万人以上を動員したTBSアンデス・プロジェクトの決定版という位置づけ。
「古代アンデス文明展」は国立科学博物館で2017年10月21日(土)~2018年2月18日(日)に開催。観覧料は一般・大学生 1,600円、小・中・高校生 600円。早割ペア得チケット(2枚分) 1,250円、グッズ付チケット(手ぬぐい、豆皿、キューピー) 各2,000円は2017年6月15日(木)10時から発売。
なお、東京展の後に新潟県立万代島美術館など2019年まで全国各地に巡回する。
常設展/日本館
日本列島の歴史や、自然、生き物、日本人の進化の過程などが展示されています。日本館はB1F~3Fまであり、昭和3年(1928年)に着工、昭和6年(1931年)にできあがった、81年前(※2017年時点)の建物です。国指定重要文化財に指定されている貴重な建築物ですので、ぜひじっくり観察してみてください。
常設展/地球館
地球環境の変動の中で生命が誕生と絶滅を繰り返しつつ進化を遂げた歴史が展示されています。恐竜の模型や今は絶滅してしまった哺乳類、海洋生物など、ダイナミックな展示物が多いです。昔の生き物だけでなく、化学と技術の歩みや親子で遊びながら学べるエリア、虫や蝶など、数えきれないくらいの展示物に圧倒されます。B3Fから3Fまであり、かなり見ごたえがあります。
シアター360
日本館のB1F(ミュージアムショップと同じ階)にある、360度全方位のスクリーンでオリジナルプログラムを見ることができます。360度全方位の映像なので、ダイナミックかつ迫力満点なのですが、三半規管が弱い方はちょっと酔ってしまうかもしれません。こちらは上映時間が決まっていますので、事前に確認しておくと良いと思います。
ミュージアムショップ
日本館のB1Fにある、グッズショップです。国立科学博物館ならではのキーホルダーや恐竜のオリジナルフィギュア、図鑑、鉱石、実験道具など、博物館ならではのグッズが多数揃っています。私は博物館に行ったときは必ずミュージアムショップをのぞいていきます。
開催中の特別展関連グッズやお土産用のお菓子なども購入できて楽しいですよ。
いかがでしょう。国立科学博物館は、老若男女問わず楽しめる施設だと思いませんか?
国立科学博物館の概要
ホームページ | http://www.kahaku.go.jp/ |
住所 | 〒110-8718 東京都台東区上野公園7-20 |
電話 | ハローダイヤル:03-5777-8600 |
開館時間 | 【通常】9:00~17:00(入館は16:30まで) 【金曜日・土曜日】9:00~20:00(入館は19:30まで) |
休館日 | 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日) 年末年始(12月28日~1月1日) |
入館料(常設展示) | 【一般・大学生】620円 【高校生(高等専門学校生含む)以下】無料 【常設展示 団体入館者(※20名以上)】一般・大学生/310円 |
喫煙所 | 地球館入口付近で右側に自動販売機がたくさんある場所を左に曲がると、ちいさいですが喫煙所があります。 |
博物館の後は「黒船亭」でランチ
国立科学博物館の紹介が終わったところで、上野のランチ情報です。
老舗洋食屋の食べ歩きが趣味になってきている今日この頃…。
上野に老舗の洋食屋はないのかと検索し「黒船亭」をみつけたのが、数年前。
…見つけはしたのですが、以前行ったとき行列だったので諦め、以降、並ぶのが面倒で行かないこと早数年でした。今回ばかりは「並んででも行くぞ!」と心に決めて行ってきました。
黒船亭の歴史
「洋食 黒船亭」は、名前や業態を変えつつ明治35年(1902年)から続く洋食屋です。
明治35年の創業当時、初代が上野公園下で料亭「鳥鍋」をはじめたのが最初だそうです。
その後、大正6年(1917年)に二代目が「カフェ菊屋」をオープン、お酒やオードブル、ハヤシライスなどの洋食屋です。
昭和44年(1969年)には黒船亭の前身となるステーキハウスとフランス料理の店「レストランキクヤ」をオープンしました。二代目はかなりのやり手だったようで、ほかにも数々のお店をオープンさせています。
そして、昭和61年(1986年)、三代目が「レストランキクヤ」をリニューアルし「洋食 黒船亭」になったそうです。現在の「洋食 黒船亭」はオープンから31年(※2017年時点)のお店です。
黒船亭にはジョン・レノンとオノ・ヨーコ夫妻も来店したことでも有名だそうです。
人気メニュー
黒船亭の人気メニューで食べるなら、まずは「ハヤシライス」です。そして「ビーフシチュー」と「オムライス」あたりでしょうか。洋食屋さんはお店によって有名な料理があると思うのですが、黒船亭は煮込み系の料理が美味しいようです。
洋食屋さんはそうお安くはないので悩みどころかもしれませんが、その場合、まずは「ハヤシライス」を注文すれば間違いないですよ!
開店~ランチタイムは、40分並ぶのを覚悟
土曜日の11:40頃お店に到着したのですが、すでに満席で10名くらい並んでいました。
でも、今日の私はあきらめません。
お店のお姉さんが「今からだと30~40分は待っていただくことになると思いますが…」と申し訳なさそうに説明してくれましたが、
と、列の一番後ろに加わりました。
「黒船亭」はビルの4階にあり、入口付近はとても狭いです。お店の中と外に数席ずつ、”並ぶ人用の席”が用意されていますが、一番うしろの席は下に降りる階段のフチぎりぎりにあり、ちょっと怖いです。
とはいえ、私はかろうじてそのフチ席に座って待つことができました。
私の前にはでっかい旦那さんとちっちゃい奥さんのご夫婦が、お店から渡されたメニューを楽しそうに見ていました。しばらくすると、エレベーターが開き、20代くらいの女性2人組が。
10人は並んでいるので「あきらめるかなぁ?」と思ったのですが、とくに驚くこともなく、私の後ろに並びました。席はないので、階段なんですが…。
間髪開けずにエレベーターが開き、また女性2人組。
30~40分はかかると聞いてちょっと驚いた様子を見せたものの、並ぶことにしたようで、階段を下りて最後尾に。
5分くらいして、ご年配のご夫婦が来たのですが、そのまま最後尾に並んでいました。
さらに10分ほどで、ひとつ下の階くらいまでお客さんが並んでしまいました。
みなさん、すごいです。階段の1階下まで並んでいるのを見てしまったら、私は帰っていたかも…
20分くらい待った頃、店員さんがメニューを渡してくれました。
そしてメニューを見ながらさらに待つこと20分。
やっと席に案内されました。
店内は活気があり、店員さんが忙しそうに歩き回っています。
見渡すと、2人席が多く、奥の方に4人席など広めの席がありました。
黒基調で清潔感のある落ち着いた内装ですが、高級感を出し過ぎていないところが、1人で行っても居心地のよい理由でしょう。
基本、2人組での来店が多い中、私は1人でお店に行きましたので、入口レジすぐ横の2人席に案内されました。
入り口付近は会計や人の出入りなどで慌ただしいので、2人だとちょっと通路側の人が居づらい雰囲気だからでしょうね。
2人席の奥側に座ったところ、目の前に座っている”案内待ちの人たち”と微妙に目があったりするのがちょっと…でしたが、まぁ、仕方ないでしょう。
ハヤシライス
店員さんがすぐに注文を取りに来てくれましたので、早速、注文です。
「承知しました、少々お待ちください。」
数年前から食べたかった「洋食 黒船亭」のハヤシライスをとうとう注文しました!
ふと入口付近を見てみると、行列はまだ続いているようです。
先にサラダが来ましたが、ハヤシライスも来てから食べようと思い、そのまま待つことにしました。
さらに5分ほど待っていると本日の目的のハヤシライスが来ました。3種類のお新香(らっきょうと福神漬け、野沢菜的なやつ)が付け合せです。
ホント、美味しそうです。
早速、ライスの上にハヤシソースをたっぷりとかけて、らっきょうとおしんこをのせました。
これで、食べる準備完了ですw
どうです、美味しそうに盛り付けられたと思いませんかw?
コクのある深い味わいで、お肉も大きくてやわらかいです。
カレー同様、らっきょうとの相性も良いですね。
ちなみに、メニューにはいくつかの「ミニサイズ」があります。ハヤシライスのミニサイズもあったので、ちょっと気になり、店員さんに量を確認しました。
結果、ハヤシライスは丁度良かったのですが、メニューによっては量が多いものもあるようです。
ランチタイムで並んでいる人(目の前でしたし…)もいたので、そうゆったり食べてはいられなかったのですが、とても美味しかったです。
お腹もいっぱいになりました。
食後のアイスコーヒーを飲んで、本日のランチタイムは終了しました。
次回は、お店が空いている時間帯に友達を誘って行きたいですね。
ハヤシライスがあれだけ美味しかったのだから、他のメニューもきっと美味しいと思いますので!
洋食 黒船亭/概要
上野に遊びにいくことがあったら、「洋食 黒船亭」にランチをしに立ち寄ってみるのもよいかと思います。ただし、休日11:30~13:00くらいの時間帯は避けて、遅めのランチにした方がゆったり食事することができて良いと思います。
ホームページ | http://www.kurofunetei.co.jp/ |
住所 | 〒110-0005 東京都台東区上野2-13-13 |
電話 | 03-3837-1617(ご予約) |
営業時間 | 11:30~22:45(ラストオーダー 22:00)年中無休 |
私がお店を出る頃は店内は満席だったけど、もう並んでいなかったし。
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